宮崎あおい&堺雅人 夫婦になれる喜び、「一緒にいることが当たり前」の関係
すごく心強かったです」。
目の前にきちんと並んで座り、インタビューに応じるさまは長年連れ添ったおしどり夫婦さながらで何だか微笑ましいが、撮影中も同種の光景が見られたよう。堺さんがこんな秘話を明かしてくれた。
「僕は撮影の合間に本を読むことが多いんですが、『篤姫』のときはなぜか読んでいなかったんです。今回は逆にずっと読んでいたんですが、あおいちゃんも僕の隣にちょこんと座って一緒に本を読んでいたんですよね。僕はノンフィクションが好きで、あおいちゃんは現代小説が好き。好みは全然違うんですけど、特に会話もなく、一緒に読んでいる光景はちょっと面白いものだったと思いますよ」。
補足するように、言葉を継ぐ宮崎さん。
「『篤姫』のときの私は絵を描いていたんです。缶に入ったペンとノートを持って、真っ暗なスタジオの中でずっと絵を描いていました。現場によって本を読んだりもするんですけど、全然ページが進まない現場もあれば、今回みたいにスラスラ読める現場もあるんです。それだけ穏やかな現場だったということかもしれないですね。私の場合、夫婦を演じるときはなるべく相手の役者さんのそばにいたいなと思うんですけど、今回はそれを思うまでもなく自然に堺さんと一緒にいられました。