くらし情報『シャーロット・ランプリング、女優51年目の“初”オスカーノミネートまでの軌跡』

2016年2月5日 13:30

シャーロット・ランプリング、女優51年目の“初”オスカーノミネートまでの軌跡

で、華奢な裸にサスペンダー、ナチ帽をかぶった姿でバレエを踊るという妖艶なシーンを披露し、世界中に衝撃を与えた。1985年には、故・大島渚監督の『マックス、モン・アムール』(’86)にチンパンジーに恋をする人妻役で出演し日本でもその名を轟かせることに。映画以外でも、ファッションフォト界の巨匠ヘルムート・ニュートンの撮影で芸術ヌードも発表したことも。そして、2000年代に入ると、オゾン監督の『まぼろし』『スイミング・プール』に主演し、円熟味を帯びた凄みのある演技を見せ、最旬若手女優とも絶妙な化学反応を起こし再び注目を集めた。

そして、カズオ・イシグロ原作の『わたしを離さないで』、ラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』、オゾン監督の『17歳』などの出演を経て、久々に『さざなみ』で主演。さらなる成熟の域に達した千変万化のニュアンスを含んだ演技で、ベルリン国際映画祭「銀熊賞(女優賞)」をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ各地賞で主演女優賞を獲得。70歳を迎える今年、初めてアカデミー賞にもノミネートされた。

“多様性に欠く”と批判を受けている今回のアカデミー賞についても、その率直な発言が曲解されてしまい注目を集めたが、彼女の満を持してのノミネートには異論を唱える人はいないだろう。

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