2016年3月17日 19:45
【インタビュー】エディ・レッドメインが明かす、"リリー"になるまでのアプローチ
(Photo:cinemacafe.net)
『レ・ミゼラブル』で革命に身を投じる良家の子息・マリウス役を演じ、世界的ブレイクを果たした英国の実力派エディ・レッドメイン。理論物理学者のスティーヴン・ホーキングを演じた『博士と彼女のセオリー』では、アカデミー賞主演男優賞を受賞し、名実ともにトップスターの仲間入りを果たした。メジャー街道をひた走る彼が新作『リリーのすべて』で挑戦したのは、世界初の性別適合手術を受けた実在のトランスジェンダーの女性、リリー。男性として生まれ育ちながらも、結婚後、自らの内にある女性性に目覚め、とまどいながらも自分らしく生きる道を選んだ女性という難役を演じた彼の役者魂に迫るべく、映画公開を控え来日したエディに話を聞いた。
「こんにちは、エディです」。柔らかい声と、優しい笑顔で登場したエディ。知的で物静か、繊細な雰囲気は、これまで演じてきた好青年たちとどこか重なる。だが、今回演じたのは、自らの奥深くに眠っていた女性性を花開かせていく人物という、今までにない役どころ。
内面のデリケートな変化を表現するに当たり、どうアプローチしたのだろう。「今回はリリーがどんな女性であるかというところから、アプローチをしていったんだ。