2016年5月19日 19:30
ジブリ最新作、カンヌ映画祭でスタンディングオベーションやまず 『レッドタートル』
「第69回カンヌ国際映画祭」ある視点部門に正式出品されたスタジオジブリ長編最新作『レッドタートル ある島の物語』。これを受け、鈴木敏夫プロデューサーとマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督がカンヌ入りし、 5月18日(水)には公式上映を実施、上映後はスタンディングオベーションが起きた。
嵐の中、荒れ狂う海に放りだされた男が九死に一生を得て、ある無人島にたどり着いた。必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。絶望的な状況に置かれた男の前に、ある日、ひとりの女が現れた――。
始まりは1本のアニメーション映画。2000年に発表公開された『岸辺のふたり』(監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット) は、わずか8分間という短編にもかかわらず、父娘の愛おしい絆を丹念に描き世界中を静かな感動で包み込み、アカデミー賞短編アニメーション映画賞など世界各国の賞を多数受賞。同作を観たスタジオジブリ鈴木プロデューサーの、 この監督の長編を観てみたいという気持ちが本作の出発点となった。
はじめての長編製作の打診を受けたマイケル監督は、尊敬する高畑勲監督から、長編映画の製作全般について助言を受けることを条件にこれを快諾。