2016年9月20日 20:30
【インタビュー】妻夫木聡×綾野剛 同棲生活から別れまで――共鳴する2人が伝える“体温”
僕の中では“安心感”なんてものはとうに超えていて、僕自身の中からいろんなものを引き出してもらえるんじゃないかという思いもありました。若い頃から(作品を)観てたので『実在してるんだ』という感覚。ちゃんと向き合うってことに関しては自信はありましたが『ついていけるのかな?足を引っ張らないようにしなきゃ…』という思いもありました。でも、それも一瞬ですね。お会いして、そういう不安は全て吹き飛びました」。
では、この短い期間でどのように関係性を築いていったのか?妻夫木さんは「いっぱい喋るとか、コミュニケーションをとるってことじゃないんだろうな、とは思ってました」と語る。実生活での“同棲”を決めたのは、撮影が始まって数日後。映画の中で、優馬と直人はハッテン場のサウナで出会ってすぐに肉体関係となり、それから一緒にラーメン屋で食事をし、そこで優馬が「行くとこないならウチに来るか?」と声をかけて同居を始める。
妻夫木さんは、同棲に至る経緯をこう明かす。
「最初から(同居することを)決めてたわけじゃないけど、2人とも同じことを考えてたんですよね。それでどちらともなく『じゃあ、そうしようか』と。その3日後くらいにラーメン屋のシーンが控えていたので、それまでに入れるところということで、部屋を探したんです。