くらし情報『【インタビュー】ライアン・ゴズリング「何としても逃したくない」――ミュージカル映画への挑戦』

2017年2月24日 12:35

【インタビュー】ライアン・ゴズリング「何としても逃したくない」――ミュージカル映画への挑戦

だから俳優もスタッフもこの映画に関わるすべての人が(監督に続けとばかりに)何とか達成しようと頑張る。僕自身もそういうシーンを撮り終えたときは、ものすごく誇りを感じた。居心地の良い場所から飛び出して、力以上のものを発揮したと思えた瞬間だったね」。
チャゼル監督に刺激を受け互いに高め合う撮影現場だったわけだが、実はクランクイン前からゴズリングの挑戦は始まっていた。セバスチャンを完璧に演じるため3か月かけてジャズピアノを猛特訓、すべてのシーンを自分で演奏してみせた。撮影裏のエピソードとしては、当初演奏シーンにはスタントダブル(吹き替え)が用意されていたそうだが、ゴズリングの演奏技術がものすごい腕前だったためダブルの出番は1日もなかったという。

「ジャズピアノの経験はないけれど、もともとピアノを習いたいと思っていたんだ。ジャズピアノは想像以上に難しくてものすごく練習が必要だった。
そして多くの時間ピアノに向かうことで、孤独な状況を作ることで、セバスチャンのキャラクターを理解することができたんだ。それは俳優の仕事のなかでも特別な体験だった。偉大なミュージシャンたち=楽器に向きあっている人たちが抱えているものを、セバスチャンを通して味わえた気がしたんだからね。

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