2017年10月6日 12:35
【インタビュー】俳優・佐藤健×声優・宮野真守 それぞれに演じた“亜人・永井圭”を語る
「リアリティ」って「リアル」って事ではないから…たしかに、急に格闘センスがアップすると、おかしいことになるんですよね。
佐藤:そうなんです。僕ね、具体的に言うと、パンチや蹴りは、ナシだったんですよ。
宮野:なるほどー!
佐藤:でも、銃はアリだったんです。あと、走ったり、飛んだり跳ねたりもアリ。これをやったらさすがに「おまえ誰なんだよ?」って思われちゃうだろうなっていうラインのギリギリですね。本当にリアルにすると、あんなに走れたり、高いところに飛べたり、銃を撃てたりできないはずなんですけど、ある程度は見せていったほうが、映画として楽しめる作品になると思ったから、バランスをみながらやってましたね。
宮野:だから違和感がないのかもしれないですよね。
そういう意味では、アニメーションってけっこう無茶できちゃうんです。撃たれながらも走れたり(笑)、すごい勢いで追っ手から逃げたりっていうのも、意外とできるので。そう考えると今回の実写版は、“亜人という世界観のなかでのリアリティ”というところで成立されているんだなあと思いました。
■「正しい選択ができる」永井圭の「合理的な正義」
『亜人』の主人公・永井圭は、頭脳明晰のうえ、徹底した合理主義者として描かれている。