2017年12月21日 11:50
【インタビュー】ジェシカ・チャステイン、ステレオタイプな“女性像”は「映画で壊していかなきゃ」
いま、世界で最も輝いていて、最もパワフルな存在である女優ジェシカ・チャステイン。彼女が自ら製作、主演を務めた『ユダヤ人を救った動物園アントニーナが愛した命』のプロモーションのため、初来日。インタビューを通して見えてきたのは、キュートな笑顔を生み出すウィットに富んだ陽気な一面と、名声のためでなく強い使命感をもって女優という仕事に向き合う真摯なプロの顔。限られた時間にもかかわらず、世界を虜にしてしまう彼女の魅力を余すことなく披露してくれたインタビューをたっぷりお届けします。
ジェシカの最新作『ユダヤ人を救った動物園アントニーナが愛した命』はポーランドで実在した女性の物語。第二次世界大戦中、ドイツ占領下のワルシャワにおいて、経営する動物園で多くのユダヤ人を匿い、自らも過酷な状況の中で成長していくヒロインを演じています。
「アントニーナと私の共通点は、動物への愛ね。全ての生きとし生けるものが奇跡だと思っているところも。
彼女の共感力が素晴らしいの。映画のヒーローといえば武器を持って戦うものだけれど、アントニーナは命を救うため愛をツールにして戦うヒロインなのよ」
舞台となっている1930~40年代といえば、女性の立場がまだまだ弱かった時代。