2018年9月13日 12:15
直木賞作品「長いお別れ」、『湯を沸かすほどの熱い愛』監督で映画化決定
直木賞作家・中島京子の『長いお別れ』が、『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督により、映画化することがわかった。公開は、来年。キャストは近日発表されるという。
認知症を患った父と、献身的に家族を支える母、そして2人の娘。彼女たちは日々遠ざかっていく父の記憶と向き合いながら、家族の“愛しい思い出”を見る。認知症の父と過ごす、ある家族の幸福な7年間が描かれる。
原作者の中島京子は『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞。さらに14年には山田洋次監督により映画化され、その年の日本アカデミー賞では最優秀助演女優賞を含む10部門を受賞する話題作となった。
今回映画化する『長いお別れ』は、作者自身の実体験を基に書かれた。認知症という病を暖かな眼差しで向き合い、優しさとユーモアに溢れた家族の物語だ。
メガホンをとるのは、中野量太監督。自身の長編デビュー作品でもある『湯を沸かすほどの熱い愛』で、日本アカデミー賞ほか数多くの映画賞で受賞し、一躍注目を集めた。そんな彼の待望の監督最新作として選ばれたのが、『長いお別れ』。中野監督は「オリジナル脚本へのこだわりを捨てられた」と語るほど原作に惚れ込み、自身初の小説の映画化となる。