2019年9月25日 07:45
【インタビュー】豊原功補の“嫌われる勇気”「恐れずに自由度の高い作品を作れば日本映画も世界と戦える」<後編>
日本の映画づくりのシステム、エンターテインメント界の変革を志し、小泉今日子らと共に映像制作プロダクション「新世界合同会社」を設立し、映画『ソワレ』で初めてプロデュース業に挑戦している豊原功補。
インタビュー【後編】では、クリエイティブ面からスケジュールの管理、資金調達に至るまで、プロデューサーとしての仕事について、さらに“黒船”と呼ばれるNetflixなどの配信事業が興隆する中で、日本映画のクオリティを世界に伍するものとするためには何が必要なのか? その可能性についても話を聞いた。
村上虹郎、芋生悠(いもう・はるか)という若き2人を主演に据え、この夏に和歌山で撮影が行われた映画『ソワレ』。撮影自体は無事クランクアップしたものの、2020年秋の公開に向けて、やるべきことは多い。
予算面でも、既に600万円を超える金額がクラウドファンディングサービス「Makuake」で集まってはいるが、劇場での上映や宣伝活動などに必要な費用も多く、現在もなおサポーター募集が行われている(締切は9月27日)。
作品づくりの土台は「支援者ひとりひとりの気持ち」
豊原さんはプロデューサー、そして小泉さんはアソシエイト・プロデューサーとして本作に携わっているが、プロデューサー・豊原功補の具体的な仕事は?
「まず自分が知ってる範囲での『プロデューサーはこれをやるべき』ということをひとつずつやってる状況なんですが、やること多くて驚いてます(笑)。