2019年10月25日 17:30
レトロおしゃれにアップデートされた“映える”政治コメディドラマ「ザ・ポリティシャン」の3つの挑戦
今年の11月にはDisney+、Apple TV+なども参入が控え、ストリーミング業界は競争が激化する中、常に動向が注目される業界のパイオニアNetflix。直近では相次ぐ人気シリーズの制作終了も発表され転換期を迎える中、「glee/グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」など、FOXで次々とヒット作を生み出した人気クリエーター、ライアン・マーフィーのNetflix移籍後初作品「ザ・ポリティシャン」が満を持して配信開始となった。
9月末に配信されたばかりの本作は、これまで幾度となく描かれてきた政治風刺を土台にしながらも、パイオニアとしてさらなる挑戦を続けるNetflixらしさも十分に感じられる作品だ。今回はその中でも3つのポイントに注目したい。
1.かつての政治風刺ドラマにはない徹底したレトロ可愛い映像
舞台はロサンゼルスにある裕福な家庭に育った学生も多く通うある高校。そこに通う、世界を代表する富豪の息子(養子)である主人公ペイトンが、大統領になるという幼い頃からの夢を叶えるため、まず登竜門である生徒会長選挙に挑む。この生徒会長選挙はかなり気合が入っており、立候補者ペイトンと、幼なじみであり参謀のジェームズとマカフィー、そして将来ファーストレディを目指すペイトンの彼女アリスたちは、生徒会長の座を得られるならどんな犠牲もいとわないという姿勢で選挙戦を繰り広げる。