2020年10月20日 14:00
多部未華子&美村里江『空に住む』で初共演 「泣けなかった」主人公に寄り添う叔母に
多部未華子を主演に迎え、名匠・青山真治監督が7年ぶりにメガホンをとった『空に住む』。今回、本作で初共演を果たした多部さんと美村里江、2人きりの掛け合いをとらえた本編シーンが解禁となった。
両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいでタワーマンションの高層階で暮らすことになった直実(多部さん)。叔父の妻・明日子(美村さん)は、世話好きな性格も手伝って両親を亡くしたばかりでも忙しく働く直実を気にかけている。
解禁されたシーンは、風邪を引いてしまった直実と、様子を見に来た明日子が語り合う場面。
「あまりにも悲しくて泣けないことってある」
年上の夫(鶴見辰吾)とは仲睦まじく、豪華なタワーマンションでセレブ主婦として豊かな暮らしを送っている明日子。一見満ち足りた生活だが、子どもを望んでおり、仕事をしていないため夫の出張中は暇を持て余し、人生にどこか空虚さを感じている。
対する直実もまた、心に穴が開いたような気持ちを取り去ることができずにいた。明日子が何気なく、直実が両親の葬式で泣かなかった話に触れると、直実は「泣かなかったんじゃなくて、泣けなかった」ことを明かす。
自分は冷たい人間なのかもしれないと吐露する直実に、明日子は真剣な表情で否定しながら、「そういうことってあるのよ。