2020年10月20日 19:20
細田守監督「驚きの連続」と絶賛、『ウルフウォーカー』監督と対談実施
当たり前なカットがない。1カット1カットが驚きの連続で、森と町との対比が素晴らしかった」と絶賛。「児童文学的な要素も含まれた、叙事史的な物語がとても力強かった。どんな風にして作ったのですか」と尋ねると、「アクション満載の映画にしたいと思ったんです。これまでの作品で学んだテクニックを詰め込んだんです」(ムーア監督)、「民話的なムード、古典的なムードは狙って作ったんです。町は檻に閉じ込められている様に見せるために平面的に描いて、森では自由な印象を与える様な線を意識して描いたんです。線にエネルギーを残すということも意識しました」(スチュアート監督)と説明していた。
また司会者から、お互いの作品がオオカミや人が何かに変身するという部分が共通するということについて話題が振られると、細田監督は「オオカミがワルモノにされたのはヨーロッパ的な人間中心主義のせいです。
人間が発展していく上で動物を森に追いやる必要があった。でも僕は、追いやられたオオカミや動物のほうに興味があるし、肩入れしたくなる」と答え、ムーア監督は「自然との付き合い方、人間の中にある“野生”をもう1回我々は抱き直す必要があるのかもしれない。