2020年11月18日 17:00
有村架純&林遣都、壊れかけた“世界”を新しく作り直していく運命の恋「姉ちゃんの恋人」
「酒は飲まない」などなど、逃れられない過去があることが小出しに匂わされてきた。桃子や先輩の高田悟志(藤木直人)とニコニコと会話しながらも、離れた次の瞬間すぐに表情が曇る。母・貴子(和久井映見)は真人が無事家に帰ってくることを密かに確認しながら、何事もなかったように「おかえり」と出迎える。そもそも、メールアプリのアイコンを設定していないところや、絵文字を全く使わないところも真人の閉ざした心とその頑なさを表しているように思う。
以下はネタバレを含みます。ご注意ください。
心の根っこで通じている2人…有村架純“桃子”のトラウマ
2人の運命を感じさせるのは、地球儀だけではなかった。クリスマスプロジェクトの会議で指名された真人は、幸せの象徴であるクリスマスでも、そのきらきらがあまりに眩しすぎると、寂しかったり何かつらい思いを持っている人は目を背けたくなる、むしろそんな人たちも触れて、心が癒されるような本物のもみの木はどうかと提案した。
それはプロジェクト担当者である桃子が願う、今年のクリスマスのコンセプトそのもの。春先に緊急事態宣言が出された“今年”だけに、桃子には止まってしまった“世界をもう一度動かす”という思いもあった。