2022年8月31日 14:00
男女3人の“特別な関係”切り取る『あちらにいる鬼』予告編&場面写真
寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子共演『あちらにいる鬼』より、ポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁された。
瀬戸内寂聴と井上光晴、そしてその妻をモデルに、井上夫妻の長女である作家・井上荒野が綴った傑作小説を映画化した本作。
この度、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁。寺島しのぶが実際に剃髪し挑んだ、厳かで清らかな得度式のシーンで幕を開ける予告編は、始まった瞬間から観る者を釘付けにする。
髪を落とした寺島さん演じる寂光・長内みはると向き合って座る、豊川さん演じる白木篤郎は下を向いてうなだれている。「彼女は知ってるんでしょう?」と問い詰め、問い詰められる作家の女と作家の男は人生の半ば、道ならぬ恋に年月を費やしていた。2人は互いにパートナーがありながらも逢瀬を重ねる。
白木は隣で眠る広末さん演じる妻・笙子に「俺はあんたが一番大事なんだから」とささやき、笙子は「どうして、ああ嘘ばかりつくんでしょうね」と心の内を吐露する。ひとりの男を分かち合うふたりの女、共感にも連帯にも似た3人の関係性の中、笙子は「同志みたいなものかな」と、嫉妬心を超越した感情を抱いていることを明かす。
「誰だって自分ひとりの物になんかできない」