くらし情報『【レビュー】抑圧からの解放か、それとも…『Pearl パール』夢見る少女はいかにして殺人鬼となったのか?』

2023年7月8日 11:00

【レビュー】抑圧からの解放か、それとも…『Pearl パール』夢見る少女はいかにして殺人鬼となったのか?

Photo by cinemacafe.net


A24作品初の三部作構想のホラー映画として公開前から大きな注目を集めていた『Pearl パール』。前作『X エックス』に登場した殺人鬼パールの誕生を描く前日譚となっている。

第一次大戦中の1918年、テキサスの郊外。厳格な母のもと、出征中の夫の帰りを待ちながら病気の父の世話と農場の管理に追われるパール(ミア・ゴス)。彼女にはダンサーとして成功しスターになるという夢があった。だが、抑圧的な母ルース(タンディ・ライト)は娘の自由を決して許さない。鬱屈とした日々の中、パールは「自分は特別である」との思いをますます強くしていく。

ある日、義理の妹ミッツィー(エマ・ジェンキンス=プーロ)からダンサーのオーディションがあると知らされたパール。
農場を出るためにも「絶対にスターになる!」と意気込むが、彼女の夢への渇望は次第に狂気を帯びていき…。

古き良きミュージカル映画がサイコホラーに?

前作『X エックス』では1979年を舞台に、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』を彷彿とさせるスラッシャーホラーを作り上げたタイ・ウェスト監督。一躍名を上げた『The House of the Devil』でも時代性を感じさせる小道具や音楽、構図などを用いて、80年代に作られた低予算ホラー映画かと見紛うような作品に仕上げていたが、本作でもその手腕は健在。

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