くらし情報『新潟国際アニメーション映画祭で初来日、「カートゥーン・サルーン」ノラ・トゥーミーが目指す“アニメ”とは?』

2024年3月14日 08:30

新潟国際アニメーション映画祭で初来日、「カートゥーン・サルーン」ノラ・トゥーミーが目指す“アニメ”とは?

国内の観客動員数の規模は小さく、上映できる映画の本数も少ないからです。そのため常に国外に目を向けているのですが、そうなると自分たちの声(語り口)を失くしてしまうリスクも生じます。アメリカやよその国でつくられるようなフィルムになってしまう可能性もある。

何年もかけて学んだのは、人々が私たち「カートゥーン・サルーン」独自の「声」を求めていること。必ずしも主人公がアイルランド人でなければならない、ということはなく、ときにはアフガニスタン人やアメリカ人の男の子だったりするわけです。スタジオが独特な感性をしっかり持つことの意味を理解するようになりました。

新潟国際アニメーション映画祭で初来日、「カートゥーン・サルーン」ノラ・トゥーミーが目指す“アニメ”とは?
長編コンペティション部門『深海からの奇妙な魚』(ブラジル)
「カートゥーン・サルーン」がつくった初めての映画『ブレンダンとケルズの秘密』のプロデューサーはフランス人のディディエ・ブリュネール氏だったのですが、彼から教わったことはディズニーや他のスタジオに倣うのではなく、「自分たちの声(語り口)を見つけること」でした。それがスタジオの真髄として、当初からずっと貫いてきたスタンスであり、これからもそれを目指していきます。


そういった意味でも、マーケットは意識しており、どういう状況であろうとも、自分たちを失わずに突き進めるように頑張っています。

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