くらし情報『TMDU、肥満に伴う脂肪組織の繊維化を促進させる分子を発見』

2014年9月22日 13:30

TMDU、肥満に伴う脂肪組織の繊維化を促進させる分子を発見

が障害され、糖尿病や虚血性心疾患のリスクが高まることが報告されていた。しかし、肥満が脂肪細胞の代謝臓器としての機能に与える影響は、よく分かっておらず、脂肪の蓄積に果たす役割などの解明が求められていた。

今回、研究グループは、Mincleの発現を詳細に調査。その結果、皮下脂肪組織と比較して内臓脂肪組織に多く認められ、肥満の進展とともに発現量が上昇することが判明したほか、Mincleの発現は、CLSを形成する免疫担当細胞「炎症促進性M1マクロファージ)」に選択的に認められたという。

また、肥満の脂肪組織炎症におけるMincleの役割を調べたところ、Mincle欠損マウスは野生型マウスに比べ、CLSの形成数の減少や慢性炎症の結果として生じる組織の線維化の減少が認められたほか、脂肪細胞径が大きく、脂肪蓄積能が増加していることが示唆されたとする一方、肝臓の脂肪蓄積が顕著に抑制され、全身の糖代謝も良好に保たれていることが確認され、脂肪組織の慢性炎症が軽減した結果、肝臓に異所性脂肪蓄積とそれに伴う糖代謝異常の発症が抑制されたと考えるに至ったという。さらに、Mincleの遺伝子発現の変化を検討したところ、組織線維化にかかわる遺伝子群が顕著に誘導され、中でもマクロファージにおけるMincleの活性化のみでも、脂肪組織の線維化を引き起こすのに十分であることが示されたとする。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.