2014年9月30日 09:58
女性の体調不良、「すべて女性ホルモンが原因! 」は大間違い
イライラや頭痛、むくみなど、様々な不調で悩む女性は多いが、最近、それら女性の不調を「女性ホルモンが原因! 」としたがる風潮があるように感じる。なんでもかんでも女性の悩みなら女性ホルモンが原因……。果たして、それでいいのだろうか。産婦人科医で性科学者の宋美玄医師に聞いた。
○更年期障害と思っていたらうつ病だった、というケースも
女性の場合、体調不良が長期化するとその原因を「女性ホルモン」にする傾向は確かにあります。女性誌などの女性ホルモンに関係した特集も影響しているかと思います。実際に、女性ホルモンが影響する症状の1つにPMS(月経前症候群)があります。PMSで重度の場合は低用量ピルを処方することもあります。
ですが、「頭痛も手足のむくみもイライラも、すべてホルモンバランスの乱れ! 」とする前に、とりあえず基礎体温をつけて、生理周期もきちんと把握しておきましょうよ、と産婦人科医の立場としては言いたい。基礎体温とそれらの症状が起きる時期をしっかりとつけていけば、各症状が婦人科を受診すべきものなのか、それともその他の科に行くべきなのか、といった判断ができます。
また、40代の女性の中にはイライラや頭痛、耳鳴りなどを感じた際に「更年期かも! 」