くらし情報『ロシアン・ルーレットと化したソユーズ宇宙船―相次ぐ問題、失われゆく信頼』

2014年10月3日 18:16

ロシアン・ルーレットと化したソユーズ宇宙船―相次ぐ問題、失われゆく信頼

ロシアン・ルーレットと化したソユーズ宇宙船―相次ぐ問題、失われゆく信頼
2014年9月26日、3人の宇宙飛行士を乗せて打ち上げられたソユーズTMA-14M宇宙船は、ロケットからの分離直後、2枚ある太陽電池パドルのうち片方が開かないという問題に見舞われた。また3月に打ち上げられたソユーズTMA-12Mではスラスターに問題が発生し、ソユーズの貨物機版であるプログレス補給船でも問題が頻発している。

2011年にスペースシャトルが引退して以来、ソユーズは国際宇宙ステーション(ISS)へ宇宙飛行士を送り込むことができる唯一の宇宙船であり、米国をはじめ、ISS参加国はソユーズへの依存を続けている。当のロシアもそれを誇り、シャトル引退直後には「ソユーズの時代がやってきた」と声高々に宣言した。だが、その直後からソユーズやプログレスをはじめ、ロシアのロケットや衛星に問題が相次いでおり、信頼性は大きく揺らぎつつある。

ソユーズは1960年代に開発された宇宙船だ。もともとは有人月飛行もできるように造られたが、実現することはなく、もっぱら単独での地球周回ミッションや、サリュートやミール、ISSといった宇宙ステーションへの飛行など、地球周回軌道でのみ運用されている。開発以来、基本的な構造はそのままで、改良を重ねつつ運用が続けられており、現在はコンピュータなどを新しくしたソユーズTMA-Mと呼ばれるバージョンが運用されている。

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