2014年12月18日 20:17
「タバコ病」と呼ばれるCOPDの怖さ - 禁煙すれば防げる病気?
COPDという病気をご存じですか。最近では、有名歌手や高名な落語家もこの病気にかかっていることが報道されています。COPDは40歳以上の喫煙者に多く、ヘビースモーカーほどリスクが高い。つまり、喫煙者には誰にもリスクがある病気なのです。「タバコ病」と呼ばれるCOPDについて、順天堂大学名誉教授の福地義之助先生にうかがいました。
○つらい「息切れ」。正常な呼吸ができなくなる!
前出の落語家が、酸素吸入器をつけ、車いすで移動している様子がテレビ番組で紹介されていました。「呼吸が苦しい」と言ってかなり辛そうでしたが、COPDとはどんな病気なのですか。
「COPDとは、Chronic(慢性的)Obstructive(閉塞性の)Pulmonary(肺の)Disease(病気)の略で、日本語では『慢性閉塞性肺疾患』です。“閉塞性”とはどういうことかというと、気管支の壁に炎症がおき、たんなどで空気の通り道がふさがれたり、気管支の先にある肺胞が壊れてしまい、正常な呼吸ができなくなるのです。『慢性気管支炎』や『肺気腫』と呼ばれていた病気の総称です」
「正常な呼吸ができない」状態とは?
「肺をゴム風船にたとえるとわかりやすいです。