2020年8月21日 11:00
笠井信輔アナ、絶望から復活で“がん”を活動の柱に「『治ってよかった』で済ませちゃいけない」
一方で、こういった形で戻れたことに非常に感謝しています。当初は「ステージ4で全身にがんが散らばっている」と言われて、「もう死んでしまうのかな…」と、ちょっと絶望的な時期もあったんですけれども、先生や家族の支えもありまして、前向きになることができました。
とは言っても、「テレビにはもう復帰できないかも…」という思いも、どこかにあったんです。
――それはなぜでしょうか?
「がん」というイメージの中で、ものすごく痩せてしまう方もいらっしゃいますから、見てるだけで痛々しい状況にもなってしまう可能性もあるので、生きていても画面での仕事復帰は無理かなと思ったりもしました。その場合は、もう執筆活動に専念するしかないなと。
でも、非常に薬が合い、先生や看護師のみなさんのおかげもあってここまで戻れたので、本当に幸せに思っています。
――テレビ復帰できるかもしれないと手応えを感じたのは、なにがきっかけだったのですか?
最初の抗がん剤の治療が終わったのが1月上旬だったんですけど、そこで非常に効果的な治療の結果が出たんですよ。私は排尿障害がひどくて、入院時には普通にトイレに行けず、おむつもしていました。