2015年2月4日 10:17
観光集客に結びつける「地図データ」と「位置情報」の具体的な活用術とは?
スマートフォンの飛躍的な普及により、GPSによる位置情報や地図データを活用して、地域活性化や観光集客に結びつけようとする機運が高まりつつある。しかしその一方で、急速に進歩する技術を具体的にどのように活かすべきかについては、試行錯誤の段階であり、まだまだ課題も多いのが実情である。
2015年2月10日に開催される「スマートデバイス活用セミナー」では、地図や位置情報を用いた観光集客と地域活性化に関する講演が行われる予定である。今回は、当日に登壇予定である株式会社近畿日本ツ-リスト沖縄 代表取締役社長 福岡 卓氏に観光事業において位置情報を活用するための具体的なポイントについて解説いただいた。
○単なる観光案内情報だけでは集客には結びつかない
地図や位置情報を観光事業に活用する具体的な方法を考えた場合、まず真っ先に挙げられるものは「現地の観光案内」だろう。だがこれは「観光」という観点からみた場合、ひとつのシーンにおけるデータ活用例に過ぎない。
人が観光においてデータを利用するシーンは大きく分けて以下の3つがある。
「旅行前」(旅行地や宿泊地、レジャーなどを選択するための情報収集)
「旅行中」