くらし情報『JALが大雪時の安全運航のために日本一雪が降る空港でしていること』

2015年2月5日 12:41

JALが大雪時の安全運航のために日本一雪が降る空港でしていること

ディアイシングの資格の取得は、豪雪地域のみならず全国の整備士を対象にしている。ディアイシングを行うためにJALでは毎年、座学と技術訓練を整備士に義務付けており、テストに合格しなければディアイシングができないようになっている。なお、青森空港には7人の整備士がおり、全員がディアイシングの資格を持っている。加えて、19人いるグランドハンドリングスタッフの内、11人は除雪資格を持っているそうだ。

青森空港におけるディアイシングは基本的に1台のディアイシングカーを用いて2人1組で行うが、大雪時にはディアイシングカーを誘導する人を加えた3人1組で実施する。ディアイシングは、ブロアーと70度程度に過熱した除氷剤で除氷を行い、その後、除氷後に降る雪を溶かし込む高濃度のグルコール液で防氷を行う。天候によっては、除氷時に10tもの除氷剤が必要になることもあるそうだ。

通常は乗客の搭乗中にディアイシングを行い、ディアイシングが確実にされたことを機長が確認してから滑走路に向かう。
そのため、コックピットで左の席に座る機長が確認できるよう、ディアイシングは左主翼から尾翼、右主翼の順で行い、胴体にも雪が積もっている時はこの左から右の流れの中で作業を行う。

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