2015年2月26日 17:30
黒髪と太眉が流行の兆し - 社会経済との関係性を考察
若い人は、バブルと聞いてもピンとこないかもしれません。彼氏の高級外車で大学まで送迎、夜景の見える高層レストランでの食事、船をチャーターしてのクルージングパーティー……。そんなことが日常茶飯事だったのです。1人の女性に、送り迎えだけしてくれる彼氏、プレゼントだけくれる彼氏、食事だけ連れて行ってくれる彼氏、そして本命の彼氏がいた、という話もありました。
バブル時代は女性が男性を選ぶ立場。とても強いポジションにいました。そんな時代にはやったのが、黒髪と太眉でした。実はこれ、平安時代の女性のスタイルと同じなのです。
当時は母権社会で、女性が財産をすべて掌握していた時代。意外に思われるかもしれませんが、男性よりも優位でした。そんな平安時代も、黒髪の長い髪、そして公家眉とも茫々眉ともよばれる太眉でした。
そしてバブル崩壊後、1990年代後半からは茶髪と細くて薄い眉がはやり出します。黒髪では重くて暗い印象を与えるから、ということです。景気が悪いと茶髪・細眉。その理由は明確で、景気が悪いと、男性たちはバブルのときのように女性たちにお金を使うことはできません。つまり、今度は男性が選ぶ立場になるわけです。