くらし情報『三菱重工、宇宙太陽光発電の中核となる無線送電技術の実験に成功』

2015年3月12日 18:23

三菱重工、宇宙太陽光発電の中核となる無線送電技術の実験に成功

三菱重工、宇宙太陽光発電の中核となる無線送電技術の実験に成功
三菱重工業(三菱重工)は3月10日、2月24日に兵庫県神戸市で無線送受電技術の地上実証実験を行い、送電ユニットから10kWの電力をマイクロ波で無線送電し、500m離れた受電ユニット側に設置したLEDライトをその電力の一部を使って点灯させる事に成功したと発表した。

無線送電技術は宇宙に設置した太陽光発電システムから地球に向けて無線で電気を送る、宇宙太陽光発電システムの中核となる技術。3月8日には 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同様の試験を行なうなど、新たな送電技術として注目が集まっている。

同技術は災害などの緊急時や、洋上風力発電からの送電など、地上でも幅広い用途での応用が可能だ。同社の防衛・宇宙ドメイン宇宙事業部宇宙利用推進室設計課 主席の安間健一氏によれば、その実現のためには「コスト」「精度」「小型化」「信頼性」という4つ課題があるという。これらの課題のうち、今回安間氏らは「コスト」「精度」面の克服にフォーカスした技術を開発した。

まず「コスト」について。無線伝送技術は電気をマイクロ波として送電するため、電波を発生させる発振器が必要となる。
安間氏らは発振器に電子レンジに使用されるマグネトロンを採用した。

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