2015年4月21日 18:12
ANAとトヨタ紡織で開発3年、車産業での技術が生きた「体幹」シート誕生
全日本空輸(以下、ANA)とトヨタ紡織は4月21日都内で記者会見を開き、両社が共同開発した新航空機シートを発表した。シートは国内線普通席のシートで、6月より導入し、2016年度までにB767-300型機6機(席数合計1,560席)に装着する予定となっている。
○トヨタ紡織初のシートは計1,560席
今回、トヨタ紡織としては初めての航空機シート開発・製造となる。同社はコンパクトカーから高級車、スポーツカーまで、年間約700万台分のシートをトヨタ自動車をはじめとするカーメーカーに提供。近年は鉄道車両用シートも開発・製造しており、同社のシートは3月14日に全線開通した北陸新幹線の新型車両E7系・W7系のグランクラスにも搭載されている。
共同開発するにあたり、ANAはエアラインとしてのノウハウ・ニーズを提供し、トヨタ紡織は長年にわたる自動車用シート開発を通して培ってきたデータと高品質のモノづくりを活用。構想・製造、国土交通省からの認可取得に至るまで3年をかけ、「お客様の心に残るひとときを」をコンセプトにしたシートが誕生した。
新シートの仕様は、座席幅17.5インチ、座席間隔(ピッチ)31インチ、配列2-3-2。