業績を上げなければ上司からプレッシャーがかかりますし、そのために部下を指導するのも急に上の立場に立たされた人間にはストレスなのです。
実は少人数を相手に同僚・先輩としてアドバイスや指導するのは平気でも、上司として大人数を指導するのが苦手な人もいます。立場が変わることで、周囲との接し方が急に分からなくなってしまうのでしょうね。
また、役職がつくことで「頑張ろう」と気張ってしまう人は多いのですが、そのせいで精神的・肉体的に疲れてしまう人が多くいます。
自分の中に「理想の上司像」がある場合、自分をそこに当てはめようとして辛くなってしまうことも多いものですから、真面目な人ほど要注意と言えるでしょう。いきなり「出来る上司」になろうとせず、部下や上司に甘える・頼りにするということも大切なのではないでしょうか。
――「昇進うつ」になってしまった場合、必要な対処法などはありますか?
昇進うつで療養後復帰する場合は、「一人で抱え込まない」「一人で頑張らない」ということが大切です。
同じ時期に昇進した人と悩みを分かち合ったり、上役に相談して頼ったり、部下に対して「弱みを見せない」と頑張りすぎないことです。