2015年6月2日 09:00
フィギュアスケーターは競技中に何を思い、何を考えて練習しているのか
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フィギュアスケートのシニアの選手は、ショートプログラム(SP)では最大2分50秒、フリーでは女子は4分、男子は4分30秒の演技を行っています。演技中はもちろん集中はしていますが、結構長い時間のため、「何を考えて演技をしているのだろう」と思われる方もいらっしゃると思います。
選手それぞれ違いはありますが、今回は私の経験などを基に、「フィギュアスケーターが演技中に考えていること」を中心にお話します。
○演技中の思考と演技の出来栄えの関係って?
私が現役選手だった頃、選手同士の普段の会話の中で、「試合中は何を考えている? 」と話題になったことがありました。「ミスしたジャンプのこと」「どこで呼吸を整えるか」などの声があり、中には「気付いたら終わっている」という意見も。
また、「観客席やジャッジの顔が見えているときは調子がよく、見えていないときは調子が悪い」と話す選手もいました。私も、ジャッジの顔が演技中に見えていたときは調子がよかったです。周囲の景色を考えられるだけの余裕があり、それだけ落ち着いて演技をしていたということなのかもしれません。
○呼吸を整えるという人
演技中の思考とパフォーマンス精度の関連性について、もう少し詳しくみていきましょう。