くらし情報『NIESなど、ボート搭載型水中カメラを用いた浅海底観測システムを開発』

2014年2月7日 17:47

NIESなど、ボート搭載型水中カメラを用いた浅海底観測システムを開発

NIESなど、ボート搭載型水中カメラを用いた浅海底観測システムを開発
国立環境研究所(NIES)は2月6日、朝日航洋と共同で、サンゴ礁や藻場などが分布する浅海域を効率的に調査する浅海底観測システムを開発したと発表した。

近年、サンゴの白化や死滅、藻場の衰退など、浅海域の生態系の変化が観察されており、同域を反復して詳細に観測し、変化を定量的に明らかにして原因を究明する必要性が高まっている。従来、浅海域海底の詳細な観測は、スノーケリングや潜水調査により行われ、広域を対象とした調査には限界があった。また、水中ではGPSなどの衛星測位システムが利用できないため観測対象の精確な測位が困難であり、これが反復調査の妨げとなっていた。このため、サンゴ礁や藻場など浅海域の生態系においては、海底地形やサンゴ・海藻の3次元形状と現存量の把握や、生息位置の特定および経年的な変化に関する情報が乏しいのが現状である。

そこで、群体の判別を可能とする高解像度画像の撮影、ステレオ解析による海底地形や生物の3次元情報と現存量の取得、生物の生息位置を特定するための地理座標の付与、撮影画像を接合することによる詳細かつ3次元的な浅海底の広域画像の作成など、反復して調査を行い変化を定量的に明らかにできる観測システムの開発が求められていた。

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