くらし情報『猫の肉球には何が詰まっているのか - 獣医師が解説』

2015年6月5日 12:45

猫の肉球には何が詰まっているのか - 獣医師が解説

猫の肉球には何が詰まっているのか - 獣医師が解説
猫の好きなパーツで常に上位にランクインされる肉球。プニプニかつしっとりした触り心地と特徴的な匂いが人気の秘訣なのでしょうか。形や色が個体により若干異なり、その形と色から運勢をみる、肉球占いなるものもあるようです。肉の球と書いて「肉球」ですが、実際に中には何が詰まっているのでしょうか。

○表面は厚い角質層だにゃ!

肉球の解剖をみてみると非常にシンプルで基本的には人間の皮膚と同じです。表面は滑らかで非常にケラチンに富んだ表皮で覆われています。犬の肉球の表面には小さな突起がありさわると少しザラザラしますが、猫の突起は非常に小さくなめらかです。

ケラチンは表皮の一番上の層(角質層)を形成し、うるおいを保ちます。
肉球は地面と接する部位なので他の皮膚と比べて角質層が厚く、簡単に傷つかないようになっています。表皮の下には真皮があります。真皮はコラーゲンが大部分を占めており、その間はゼリー状のヒアルロ酸などで満たされており肉球に弾力を与えます。

○中は脂肪だにゃ!

真皮のさらに下には厚い皮下組織があります。皮下組織の大部分は脂肪で、クッションの役割をしています。この肉球の脂肪は丸っこいので脂肪球とも呼ばれ、肉球のプニプした感触はこの脂肪球によるものです。

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