2021年5月25日 17:30
森崎ウィン、ドラァグクイーン目指す役に「ただ生きるだけ」ボーダレスな世界望む
だから「うわ、ミュージカル、絶対やりたい!」と、すごく嬉しかったですね。
そこからストーリーを聞いて、最初は難しい内容なのかなと思っていました。今年に入ってから日本語版の脚本をいただいて読んでみると、ジェイミーが自分らしく生きる勇気や美しさが伝わってきました。
――現時点で、森崎さんが演じるからこそのジェイミーはどう出せたらいいなと、思っていますか?
脚本を読んだときに感じたのは、「今の僕がやるべき作品に出会ったんだな」ということでした。作品って本当に面白くて、出会う作品がそのときの自分を表していたりするんです。今年は内面と向き合う役が多くて。
30年生きてきて、僕もいろんな葛藤や壁がありましたし、現在進行形でも自分というものを探している段階なので、見つかってきた部分、見つからなくて迷っている部分も、すべてリアルタイムで出せていけたらいいなと思っています。自分を出すって勇気がいることだけれど、ジェイミーという役を通したら、少し救われるんじゃないかという気がしています。
○■「自分らしく生きる」の言葉の意味が年々増している
――小学生のときに渡日されました。当時は日本語が話せなかったんですよね?
全く。