2015年7月21日 22:22
こんなに怖い奨学金 - 無計画な利用で将来の結婚や住宅購入の足かせにも
大学院2年間で120万円になります(大学で月額6万4,000円、大学院で月額5万円借りた場合の試算)。
第一種は無利息とはいえ、6年間で総額427万2,000円は相当な金額です。それぞれを月賦で返済すると、大学分の返済が返済期間18年で月額1万4,222円、大学院が返済期間12年で月額8,333円となります。返済が始まるのは大学院卒業後になり、大学、大学院分を合わせると、12年間は月額2万2,555円の返済が必要です。
学校を卒業した後、安定した就職先を見つけられる保証はありません。無事就職できても、新卒の平均給与は20万円程度なので、月2万円を超える返済を続けるのは、大きな負担です。18年もの返済期間中には、結婚や住宅購入などのライフイベントもやってくるでしょう。マイホーム取得のローンを組みたくても、奨学金の返済が重く、やりくりの目途が立たないという事態も考えられます。
そして奨学金の返済が滞ると、年10%の延滞金が課され、さらに返済が厳しくなります。滞納が3カ月続くと、個人信用情報機関のブラックリストに名前が掲載され、クレジットカードを作ったり、ローンを組むことが難しくなったりする可能性もあります。