2015年9月3日 15:47
野菜・果実ジュースは生にんじんよりβ-カロテンを多く吸収できると判明
カゴメはこのほど、生にんじんよりも野菜・果実ミックスジュースを摂取する方が、β-カロテンを効率的に吸収できることを、ヒト試験により明らかにした。
β-カロテンとは、緑黄色野菜に多く含まれるだいだい色の色素成分で、強い抗酸化作用を持っている。摂取すると体内で必要な量だけビタミンAに変換し、夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持を助けることが報告されている。また、肌のターンオーバーの促進、シミ予備軍を減らす効果も期待できるという。
これまでに、にんじんに含まれるβ-カロテンは、加熱や細かく砕いたりすることで、吸収性が高まることがわかっている。今回は、にんじん加工品(にんじんピューレー、にんじんペーストなど)を原料に使用した野菜・果実ミックスジュースと生にんじんのβ-カロテンの吸収性を比較した。
試験では、健常な成人男女12名に生にんじん90g、野菜・果実ミックスジュース200mLを、いずれも朝に摂取してもらった。実験に用いた生にんじんは90gあたりβ-カロテンを5900マイクログラム、野菜・果実ミックスジュースには200mLあたりβ-カロテンを5700マイクログラムを含んでいる。
それぞれ、摂取前と摂取後(4・12・24時間後)