くらし情報『ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか』

2015年9月18日 14:30

ウェザーニューズの超小型衛星「WNISAT-1R」が完成 - 2機目の「マイ衛星」でリベンジなるか

また自社で運用する専用衛星ということで、撮影頻度が上がり、タイムラグが短くなる点も大きいそうだ。

○緊急時には火山や台風の観測も

WNISAT-1Rは通常、北極海の沿岸部を中心に撮影していくが、火山の噴火や台風の発生などの非常時には、臨時でその該当エリアの撮影も行う予定。上空の通過時、複数枚撮影するステレオ撮影で立体構造が分かるので、火山の噴煙高度や、台風の雲頂高度などが推測できるという。この観測データは、火山灰の拡散予測や、飛行機の安全航行などに活用する。

メインカメラの地上分解能は近赤外/赤と緑/パンクロで異なっているのだが、理由が気になる人もいるかもしれない。海氷の観測に適しているのは近赤外と赤。海氷を見るには分解能は400mあれば良く、分解能を抑えた分、広い範囲を見ることができる。一方、火山や台風の観測では、撮影範囲はもっと狭くて良いから、分解能を上げたい。
それで緑/パンクロの分解能は200mになっているというわけだ。

また、こうした光学観測ミッションのほか、WNISAT-1Rでは、今後の衛星での採用が検討されている新規技術の実験を目的とした「GNSS-R」ミッションも用意されている。

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