2015年10月9日 11:30
TOEICの点数だけでは指標にならない – グローバル人材に必要な経験とは?
EF Education First(イー・エフ・エデュケーション・ファースト)は、1965年にスウェーデンで設立され、現在は世界50カ国503地域において留学や語学教育をはじめ、ビジネススクール、オンライン英語学習サービスを展開している世界最大級の私立教育機関だ。ビジネスシーンでの英語活用に意識が高まる昨今、「グローバル人材」はどのように育てていけばいいのだろうか? EF日本法人の代表である中村淳之介氏にお話をうかがった。
○日本企業の課題
――1973年から日本での事業展開を始めた御社ですが、日本企業の英語に対する意識の変遷はどのように感じていますか?
企業が「英語力」を本当に意識し始めたのは、ここ10年だと思います。私はいま40歳なのですが、就職活動の際に英語力を問われるようなことは、専門職でもない限りありませんでした。ところが、今は就活中の学生が当たり前のようにTOEICの勉強をしています。
英語力が必要だという意識は高まっている一方で、人事の方から、なかなか社員の英語力が伸びないという悩みをよく聞きます。おそらく、TOEICの平均点数だけを見れば相当上がっているでしょう。