2021年10月20日 10:00
岡田准一、揺るぎない“変人”の矜持 山田涼介「目指します!」に見せた背中
そうやって、それぞれのキャラに合わせて作っていきました。天然理心流を完全に再現するのは、実はすごく難しく、もちろん要素としては取り入れていますが、自分がやっている総合格闘技やカリ、ジークンドー、柔術などの動きも織り交ぜて。キャラクターとしての体の動きを念頭に考え、決め込んで縛りを作らないようにしています。
それから、衣装にも意味があります。特に着物は当時の人の動きに合っていて、武術につながる体の使い方としても着物がいちばん適している。袴をはくのは、足さばきを隠せるという理由だけではないんです。僕は現場に行くだけで修行になると思っていて、だからこそきちんと着るということをこだわっています。こだわればこだわるほど、現場では変人扱いされるわけですが(笑)。
武術にこだわったり、その当時の意味のようなことを探し続けて。刀ひとつとってもどうしても形式的になってしまったり……。下の世代に伝えていくためにも、そうやって自ら“変人”になっちゃいますよね。
○■近くで否定してくれる人の存在
――下の世代といえば、沖田総司役の山田涼介さんとは初共演でしたね。振り返ってみていかがですか?
バラエティなどでは一緒になったこともありましたが、お芝居は初めてでした。