2015年11月13日 19:04
劇場アニメ『虐殺器官』制作再開 - 同作から名を取った新スタジオを設立
アニメーション制作スタジオ「マングローブ」の経営破綻により公開が延期されていた劇場アニメ『虐殺器官』に関して、制作再開のめどが立ったと発表された。
『虐殺器官』は、夭逝した小説家・伊藤計劃氏が遺した小説を劇場アニメ化していくプロジェクト「Project-Itoh」で制作されていた作品のひとつ。2015年9月末に起きた、制作会社「マングローブ」の経営破綻により、制作の中断と公開延期が発表されていた。
このたび、同作のチーフプロデューサーである山本幸治氏が、この作品の制作に向けた新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立。新スタジオの名称は、同作の英語タイトル「GENOCIDAL ORGAN」よりとっており、劇場アニメの企画プロダクション「ツインエンジン」の100%子会社として、11月中に正式に設立の予定となっている。
同作監督の村瀬修功氏ほかメインスタッフは続投。現時点で公開時期は未定となっているが、制作体制を強化し 2016年内の完成を目指しているという。
山本氏はこの発表に際して、「お客さんの期待を裏切らずに済んだことが何よりです」としつつ、「今回のマングローブの問題は業界全体の問題であり、他人事ではないと感じています。