2015年11月27日 16:00
女性ホルモンが食品で補える! 豆腐や納豆を食べるより効率的に
そして、エクオールを産生できるか否かは人によって異なります。
現在では、エクオール含有食品(サプリメント)が発売されているため、体内でエクオールをつくれなくても、サプリメントで補うことが可能です。体内でエクオールをつくれる人でも、食生活や体調によってはエクオールが不足することも考えられるので、40歳以上の女性は、更年期症状の緩和や予防も兼ねて、エクオールのサプリメントを習慣的に摂取してみてもいいかもしれません。その際には、用法・用量を守ることや、あわせて健康的な食事で他の栄養分もバランスよくとることが大切です。
もともと大豆イソフラボンには、更年期症状や骨粗しょう症の予防効果があるという説がありましたが、ダイゼインのままよりもエクオールに変化させてから体内に吸収したほうが、より高い効果が得られると言われています。さまざまな可能性を秘めたエクオール、注目を集める理由がわかってきたのではないでしょうか。
ただし、前述の症状が日常生活に支障をきたすほど深刻な場合は、症状を改善するためにも、ほかに病気が潜んでいないか調べるためにも、一度婦人科を受診するようにしてください。
※画像は本文と関係ありません
○記事監修: 善方裕美医師
日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医
1993年高知医科大学を卒業。