2015年12月17日 12:05
医師が選んだ今年の漢字は「偽」 - 「人の心をあざむく出来事が多すぎる」
医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」を運営するメドピアはこのほど、会員医師を対象に募集した「医学界・医師界における今年の漢字一文字」の結果を発表した。
「2015年 医学界・医師界における今年の漢字一文字」は、11月23日~30日にかけて、同サイト内の「ポスティング調査」コーナーで募集していた。有効回答は2,936人。
1位となった漢字は「偽」(107票)だった。「偽」は2013年、2014年に続き、3年連続で1位となっている。2014年末にSTAP細胞論文について報告書がまとめられ、STAP細胞の存在が否定されたことや、特定機能病院の取り消しにつながった大学付属病院でのずさんな医療・医療事故への対応、東京五輪エンブレムの白紙撤回などの世相も反映されたようだ。
会員医師からは「STAP細胞騒動、杭(くい)打ちデータ偽装など、人の心をあざむく出来事が多すぎると感じる」(50代、消化器外科)、「群馬大学病院での手術後の死亡の件など、信頼を失った感じがする」(50代、一般内科)などのコメントが寄せられた。
2位は「乱」(106票)で、1位の「偽」とはわずか1票差だった。