2022年2月3日 12:40
尾野真千子が涙ぐみ、役所広司は「23年ぶり」受賞…第95回キネマ旬報ベスト・テン
第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が10日に都内で行われ、三浦透子、鈴木亮平、濱口竜介監督、原一男監督、 立川志らく(コメント映像)、佐藤忠男(コメント映像)、河合優実、和田庵、尾野真千子、役所広司、大江崇允が登場した。
『茜色に焼かれる』で主演女優賞を受賞した尾野は、同作で新人男優賞に輝いた和田から「感情爆発させるシーンでは、尾野さんが怒鳴った後に神社にいたカラスが一斉に飛び立った」という逸話を披露されるほどの演技。自身も「何年ぶりだろうというくらいに、憑依した。憑依しないでおこうという気持ちが強かったけど、久しぶりにそんな感情を味わって気持ち良かったです」と振り返る。
コロナ禍の状況での受賞について聞かれると、尾野は「映画がまともに観れない、外に行けないという中で、こうやってこんなに地味な映画を観てくれる。それだけでも私たちがやったことが間違いではなかったなと思いますし、こうやって賞をいただけたということは、少なからず気持ちがちゃんと伝わっているんだなということを感じます」と涙ぐむ。「私達が頑張っていることはやっぱり間違いじゃなかったんだなと思わせてくれた。大変なことがあったし、私たちみたいな仕事は特にいろいろ大変なことがたくさんあるなと思うんですけど、でも、こうやって伝えられる、伝わる。