くらし情報『東京都の組体操事故、小学校では1年で563件 - 安全対策の検討開始』

2016年1月25日 16:26

東京都の組体操事故、小学校では1年で563件 - 安全対策の検討開始

として学校側の責任を認めた。これについて坂田教授は、「ステップ・バイ・ステップで基礎からきちんと段階を追って練習を進めることが大切だとわかる」と指摘。その上で、「昭和の時代は『さあ、やってみよう』と言ってすぐに練習を始めればよかったかもしれないが、今は子どもたちの習熟度や能力を見極めながら、徐々に技の完成度を高めていくような指導が必要になっている」と分析した。

さらに、平成19年9月に愛知県の小学校で発生した4段ピラミッドの組体操事故についても紹介。練習中に最上位から落下した当時6年生の男子児童が、左上腕骨を骨折した事案の裁判だ。こちらも判決で学校側の賠償責任が認められ、「状況を把握して組み立てを途中でやめさせていれば、原告は、本件4段ピラミッドから転落することはなかったものと認められるし、本件4段ピラミッドの付近に教員を配置していれば、落下する原告を受け止めたりすることによって、本件負傷を防ぐことができたものと認められる」としている。

裁判所は「教員の複数配置」を要求している。坂田教授は、「全体の状況をみる教員と、ピラミッドのそばにいて、危険が生じたときに支えたり安全確認ができたりする教員が必要」

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