くらし情報『インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【前編】』

2016年1月26日 09:30

インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【前編】

インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【前編】
●“冬の時代”を迎えた駅弁
「駅弁いかがっすかー」。ホームで威勢のよいかけ声を放つ販売員を呼び止め、列車の窓越しに代金を払って弁当箱を受け取る。走り出した列車の中で買ったばかりの弁当箱のフタを開け、車窓に流れる景色を眺めながら舌鼓を打つ。昭和の原風景ともいえるこんなシーンはすっかりみなくなったが、「駅弁」は“旅を彩る楽しみ”のひとつであることは今も昔も変わらない。

そんな旅情を演出する駅弁だが、“冬の時代”が到来しているといわざるをえない。モータリゼーションの台頭をはじめ、鉄道の高速化による乗車時間の短縮、駅構内に整備される「駅ナカ食堂」の増加、手軽に空腹を満たせるコンビニの存在などが駅弁の市場を縮小させている。冒頭で述べた“窓越しの購入”ができない固定窓式の車両に、ほとんどの鉄道が移行してしまったことも駅弁が苦戦している一因に挙げてもよいだろう。2015年4月、105年間も駅弁事業を手がけてきた山口県の老舗業者すらも、弁当事業から撤退するなど、その厳しさがうかがえる。


○海外メディアに駅弁の魅力を伝える試み

こうした情勢のなか、駅弁業者はどのように生き残りを図ればよいのだろうか。公益社団法人「米穀安定供給確保支援機構」

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