2016年1月26日 09:48
2016年のデジタルマーケティング業界、技術・市場はどう動くか? [前編]
かという配信チャネルの違いがあるだけで、適切なメッセージを適切なターゲットに届けるというテクノロジーの原理自体に変わりはない。融合に向かうだけの共通点も存在するわけであり、それはマーケターのニーズに基づいている。
マーケターとしては、属性を理解することはもちろん、正確にオーディエンスを特定して適切なメッセージを届けたい。このニーズに対して、マーテクが提供するターゲティング機能はアドテクでも有効であるし、アドテクの中には広告代理店のためだけのものではなく、企業で活用できるテクノロジーも含まれるからだ。
ちなみに、マーケティング・テクノロジー・コンサルティング会社のRaab AssociatesのプリンシパルであるDavid M. Raab氏は、アドテクとマーテクの融合をデータ、意思決定、配信チャネルの統合という観点から見ており、示唆に富む。
○トレンドの背景にあるもの
このトレンドはゆっくりとだが確実に進んでいる。なぜならば、これが一貫性のある顧客体験を提供するためには不可欠な変化だからだ。2つのテクノロジーがバラバラのままよりも統合されているほうが企業としてはうれしい。
統合されたテクノロジーを導入するほうがマーケティング活動の投資対効果がより高まるためである。