さらに、取り出すのを忘れて入れっぱなしにしたり、出すときに爪で傷をつけてしまったりといったトラブルもありえます。
まれではありますが、膣や子宮膣部(子宮の出口部分)にカップが触れることで、「迷走神経反射」といって、雑菌の繁殖などから急に血圧が下がり、気を失ってしまうようなショック状態を起こす可能性があります。膣の中に装着するものは、医療器具として扱わなければならないため、注意が必要です。
○ほかの生理用品を知っていますか?
もちろん、ナプキンやタンポンなどで特に不便を感じていない人は今の方法を続けて大丈夫です。一方で、生理を快適に過ごすためのグッズは増えつつあります。
例えば、ナプキンかぶれが気になる人の間で「布ナプキン」の使用が注目されていますね。また、経血量が多くて漏れてしまうのが心配な人には、ナプキンと二重で使用する日本製の生理用品もあります。まず会陰(えいん: 膣口から肛門までの間の部分)に経血をためるものを貼り、その上からナプキンを重ねて使います。
従来の生理用品に不満がある人は、いろいろと試してみてもいいのではないでしょうか。
なお月経カップは、国内での認可がないのでインターネットなどで購入することになります。