2016年3月1日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (52) カレー沢薫、「ゆとり」「さとり」を語る
今回のテーマは「ゆとり」「さとり」などの「最近の若者は…」的言説についてである。
こう見えて私は、『「これだから最近の若い者は」と言うと「それって、古代エジプト時代から言われてたんだよ?」とドヤ顔で言い返してくる奴の顔をパピルスでぶん殴る会』会長である。
そんなことは関係ねえ。こちとら目の前の若者(特に女)の肌のハリ、そいつらが持っている未来、可能性がムカついてしゃあねえから、いちゃもんをつけているだけだ。
○「なってない奴」の年齢別分布
「最近の若者は…」と中年以上がこぼす時の状況は二種類ある。マジでなっていない若者に遭遇した時か、そいつの若さが憎いから必要以上に粗を探して、そう言っているかであり、私の場合は2兆%後者である。
それに、マジでなっていない奴というのは、往々にして年齢は関係ない。いい歳して、自らはイクメンを謳いつつ、嫁の出産に乗じて不倫する奴もいたりするし、逆にこれだけのことをやってのけるティーンエイジャーはそういないだろう。
下手に経済力や権力を持っていたりするせいで、なってない具合が若者のそれを遥かに凌駕してしまっているのだ。
三十、四十はまだ若い。それを越えればもっと人間的に成熟、達観するかと言えば大間違いだ。