くらし情報『『週刊新潮』とは何なのか?【後編】 - 少年犯罪・実名報道の真意、決定に至る経緯と基準の真相』

2016年4月1日 10:00

『週刊新潮』とは何なのか?【後編】 - 少年犯罪・実名報道の真意、決定に至る経緯と基準の真相

『週刊新潮』とは何なのか?【後編】 - 少年犯罪・実名報道の真意、決定に至る経緯と基準の真相

●批判受ける覚悟の「本音メディア」
1956年に創刊され、今年で60周年を迎えた週刊誌『週刊新潮』。酒井逸史編集長の直撃インタビュー前編では「3つの伝統」を中心に話を聞いたが、後編では同誌が社会に問い続けている「少年法と実名報道」にスポットを当てる。「少年法に罰則規定がない」というグレーゾーンになぜ挑み続けるのか。そして、「実名報道に踏み切るか否か」の基準、経緯とは。

○メディアに問う「思考停止」

――最近では、川崎市中1男子生徒殺害事件を実名で報じていました。あらためて、こだわり、思いをお聞かせください。

まず、少年法をどのように認識しているかということだと思います。私が編集長になってから名前を載せたケースはいくつかありますが、少年法の趣旨に真っ向から批判を加えているわけではありません(過去に実名で報じた少年犯罪…1999年光市母子殺害事件/2013年吉祥寺女性刺殺事件/2014年名古屋の女子大生による殺人事件/2015年川崎市中1男子生徒殺害事件※2009年から編集長に就任)。
「少年の実名をさらしてしまうと更生の妨げになるのではないか」という趣旨はむろん理解できます。一方で、少年法に罰則規定がないということもある。

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