2016年7月1日 10:00
小島梨里杏の"つなぐ"に心打たれる記者とカメラマン - 桜庭・土屋・高月から受け取った『人狼ゲーム』のバトン
何の罪もない人が……。そして、いつ自分がそうなってもおかしくない。自分が生きたいという気持ちと共に、殺し合いをしてはいけないという気持ちとの葛藤があって、常にそういう迷いの中で参加しているのが朱莉でした。そういう気持ちになりきっていたからこそ、次々と犠牲者が出てしまっている状況に耐えるのは精神的に負担でした。
撮影中はこんなふうに立ち止まって考えることができなかった。『人狼ゲーム』の撮影に入るにあたって、その時に起こるもの・瞬間を大事にしたいと思っていましたし、綾部監督も「その時に起こることこそリアル」という考えをお持ちだったので、自由にやらせていただきました。状況が変わるたびに皆さんの反応も変わる。そういう現場でした。
――綾部真弥監督とはdTVドラマ『みんな!エスパーだよ! ~欲望だらけのラブウォーズ~』以来でしたが、再タッグは精神的に助かる部分もあったのでは?
そうですね。全く世界観が違う作品ですが、綾部監督と一緒に作りながら、良い意味で期待も裏切りたいなと思いました。――監督から褒められることは?
直接言葉ではなかったと思いますが……監督の反応は気にしていました。カットの掛け方で、監督の思いがなんとなく伝わるんです(笑)。