くらし情報『ことぶき光、冨田勲さん追悼公演への思いと音楽体験(中編) - 解凍P-MODELの舞台裏&一貫する制作への向き合い方』

2016年10月24日 12:00

ことぶき光、冨田勲さん追悼公演への思いと音楽体験(中編) - 解凍P-MODELの舞台裏&一貫する制作への向き合い方

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○"ピコる精神"としての『スウィッチト・オン・バッハ』

――先に『スウィッチト・オン・バッハ』の話が出ましたが90年代当時、平沢さんからの勧めがあって聴かれたという経緯もあるんですよね。

そうそう。どうやってP-MODELを解凍させるかって話を2人で散々してた時、"ピコる精神"の音楽を作ろうって平沢さんがおっしゃって。「それは何だ?」と話してたら、リファレンス(参考音源)のような扱いで「『スウィッチト・オン・バッハ』を聴け」って言われたんですよ。当時からCD含めて音楽は買わなくなってたんですけどね。

――それは学生の頃からですか?

中2までは、底が抜けるくらい散々買いました。でも自分で作るようになってからは他人の音楽は全く聴かなくなった。伊福部昭さんの作曲本に「作曲を志す人間は音楽を聴いちゃダメだ」って書いてあったんです。
「中途半端に毒された音を聴いちゃうと作曲ができなくなるから聴くな」と。

○"元をとる"ために生まれた「2D OR NOT 2D」

――なるほど。それでも『スウィッチト・オン・バッハ』は買われたんですよね。

そう、金を払ってわざわざ買った。でも良くなかったです。

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