2023年6月15日 10:00
広瀬すず、周囲と自分を大切にする生き方を知った10年「ずる賢くても嫌な人にならなければいい」
○■年齢とともに変わったこと「10代の頃は…」
――なるほど。榊さんというキャラクターは、広瀬さんから見てどういう印象でしたか?
何事もないように普通に暮らしたい人。過去の出来事があって、普通に暮らすことができなかったけど、本当は人が好きなんだと思います。ある意味では、榊さんはすごく人間らしくて、自分と思ったより離れていないように感じて。寂しい人でもあるし、優しい人でもあると思うんですよね。劇中でも、感情の起伏がないようで、直達くんや直達くんのお父さんのちょっとした一言に傷ついてしまう繊細な部分もあって。だからこそ表面に出る部分が強そうに見えて、不機嫌に見えるんだなと。
――榊さんとの共通点として「我慢するタイプ」という部分も挙げられていました。
我慢するというより、言わなくてもいいやという考えがあるんです。言いたいけど我慢しているのではなくて、言う必要がないなと思ったら言わない。物事が平和に収まっていればいいと思うタイプ。
でも、私も最近オープンになってきていて。昔は自分の話を人に一切しないし、聞かれるのも興味持たれるのも好きではなかったんです。最近は甘えたら楽なこともあるということに気づいたので、少しずつですが、そんな瞬間も増えてきています。